空腹で眠れないときは食べて寝るべきか、
ひたすら我慢するべきか悩む方も多いと思います。
空腹で眠れないほどの強い飢餓感を感じたまま我慢して眠ることは、実はダイエットに逆効果なのです。
目次
空腹のまま寝るのはダイエットに逆効果の理由
強すぎる空腹感は良質な睡眠や休息の邪魔をし睡眠不足を招きます。
そして、睡眠不足は食欲を刺激してしまうグレリンホルモンを増加させるため、ダイエット成功の妨げになるのです。
また、睡眠不足が慢性的になると免疫システムの低下やガン、糖尿病のリスクを高めます。
空腹時の睡眠は、筋肉増強にも悪影響あり。
痩せやすい身体を作るために筋肉量を増やそうとトレーニングをする方も多いかと思います。
実は、いわゆる筋トレでは筋肉細胞を破壊するだけで、筋力アップにはなりません。
夜の就寝時にその壊れた筋肉組織の修復が行われる事で初めて筋肉が太く強くなっていくのです。
しかしながら、空腹で眠れないほど脳が空腹のサインを出しているときは、筋肉修復を行うエネルギーも不足状態です。
そのまま眠ってもエネルギー不足により睡眠時に行われる筋肉や体内各細胞の修復スピードがダウンしてしまうのです。
これは睡眠不足と同様、ダイエットはもちろんお肌や健康にも非常に悪いですよね。
更に長時間栄養が供給されないと、身体は筋肉をエネルギーに変えちゃいます。
そうなるとどんどん代謝が落ちて太りやすい体質になってしまいます。
就寝中に筋肉ではなく脂肪がエネルギーに変換されるようにするためには、やはり胃がからっぽのまま眠るのはよくありません。
空腹で目が覚めてしまうよりは睡眠を優先する。
ダイエットのためにも空腹で眠れないようなときは我慢せず、少量食べて眠るのがベストです。
尚、身体を温めた方が眠りにつきやすいので、低カロリーで暖かい ダイエット用雑炊・おかゆ やスープ 、ホットミルク等がおすすめです。
低カロリー食材や、眠れるようになるコツは、空腹で眠れない夜の対処法を参照
睡眠不足はダイエットの敵
睡眠不足になると満腹感を感じるホルモン「レプチン」の濃度が下がります。
そして、食欲を増進させる「グレリン」というホルモンが増える結果として、食べ過ぎてしまうので太りやすくなるというわけです。
ちなみに、本来食欲抑制ホルモンであるはずの「レプチン」は過剰に分泌されると、食べても満腹感が得られない脳の異常状態が起こり更に食べてしまうのです。
睡眠が不足すると太りやすくなる
睡眠は脳や体、自律神経を休息させることはもちろん、記憶力や、免疫力を高めたり、成長ホルモンを分泌させる効果もあります。
成長ホルモンは子供なら発育、大人の場合、様々な組織・皮膚等の細胞機能を修復してくれます。
修復機能は例えばアンチエイジング(老化防止)や美肌には必要不可欠です。
そしてこの「成長ホルモン」は成長促進だけでなく肥満防止効果もあります。
年を取ると眠りが浅くなりやすいため、必然的に成長ホルモンも分泌されにくくなります。
つまり中年太りの原因の一つには睡眠不足が関係している可能性があります。
睡眠不足と肥満の関係についてお分かり頂けたでしょうか?
もちろん睡眠には質も重要です。
ダラダラ惰眠を貪れば良いと言うわけではありませんが、やはり毎日平均6時間くらいは睡眠時間が欲しいところです。
尚、前もって寝溜めをすることはできませんが、「不足分を後から補うことはできるそうですので、平日忙しいという方は週末にでも睡眠時間を確保し、少しでも睡眠不足を解消しましょう。」
当該コラム参考文献:快眠で「やせる体質」 坂根直樹・小路浩子著